03 : ふと見上げた空に、遠くかかる虹を見たら
03 : ふと見上げた空に、遠くかかる虹を見たら
それは幸せの証。
なんでもない日常が、色鮮やかな思い出になる。
モノクロの世界も、総天然色の世界になる。
哀しみの空が落とす涙は払拭されて、それは喜びの涙になるのだから。
遠い虹の先。
きっとあの人は、幸せそうに笑っているはずだ。
同じ空を見上げる隣人は自分ではないけれど、
旅の先にある自分を、ほんの少しでも思い出してくれれば、
それで幸せだと、今はそう思う。