中華まん



中華まんと言えば、俺は断然肉まん派。
ピザまんとか、最近じゃシチューまんなんてのもあるけど、
やっぱ飽きが来ねぇのは肉まんだよな。
けど、あかねはアンまん派らしい。
新しいもん好きだから、色んなのを試すけど、
結局最後の方にはアンまんばかりになる。
”オヤツだから”ってのが理由らしーけど、なんだそりゃって感じだよな。
甘いもんばっか食って太っても知らねーぞ。
アイツ食い意地張ってるからなー。
俺が肉まん食ってると、結局分けてやる羽目になる。
だから、肉まんを取られねーように、アンまん買っただけだからな。
他意はねーぞ!
涼しくなってきた。
あたしがそれを実感するのは、そこかしこで張り紙を見つけるとき。
「おでん」「中華まん」
お店のウインドウに文字が躍る。
学校の帰り。
ほんの少し空いたお腹を満たしてくれるのが中華まん。
毎年色々な味が登場して、女の子同士で試食しては情報交換。
流行り廃れ、結構厳しい。
色々食べても、最終的に手を伸ばすのはスタンダードな「肉まん・あんまん」
あったかくて、そしてほんのり甘い「あんまん」が好き。
今日もそれを注文し、その上にある「肉まん」も追加。
ふたつも食べるわけじゃなくって、これは乱馬のぶん。
買っていってあげるってわけじゃなくって、
単にあたしが食べてると決まって横からあたしのものを取ろうとするから。
だから、これは「あたしが安心して食べるため」に買って帰るの。
それにたまには肉まんを食べたい気分もあるから。
今日はこれ、乱馬と二人で、半分こ。









まだ秋も深まる前、中華まんが並び始めたかなーっていうぐらいの頃のことです。
「ほわ茶」の日菜月あづみさんが絵板に、乱馬とともにこんなミニエピソードを置いてくれました。
こうなると別視点を書きたくなってしまうのが、私という人でして。
「あかね編」と称して、絵板に続きを書いてみました。

そんな、非常にしょーもない小さなものですが、ログを流してしまうのはもったいないので、
ご本人さまから許可を得て、こうやって掲載させていただきました。